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【プロフィール】

Maeshin / 本名:前田慎司

1984年 大阪府生まれ

元ミュージシャンとして渡米、写真家に転身後も世界各地での撮影を経験


その後2018年より本格的に作家活動を開始

2021年3月米国ロサンゼルス拠点のARTギャラリーにゲストアーティストとしてスカウトを受けライセンス契約、同年5月には自身の作品がチェコ共和国の化粧品メーカーの広告に起用される。

また、2023年3月にはブラジルはリオデジャネイロの地元雑誌に作品が掲載されるなど、国内外間わず海外からの注目も熱い。

大阪に自身の写真スタジオを所有し、現在は主な活動の主軸を芸術の分野に置くが、著名人や政治家などの撮影実績も持つキャリア約15年のプロ写真家としての顔や、カメラメーカーとも仕事をする有名写真系インフルエンサーを生徒として抱える写真塾講師としての顔も併せ持つ。

【INTRODUTION】

転勤族の家庭に育ち帰属意識を持てずに苦しんだ経験から、存在を記録し証明する(=他者肯定)技法である"写真"を表現の核に据え、アイデンティティの帰属性や個々間の境界を主題に据え作品を制作。

また、縁起や空などの仏教思想や哲学を取り入れ芸術分野における写真と絵画とAI間の相互影響を考察、新たな概念抽出の可能性を模索する。

その作風には禅や侘び寂びからの影響も見て取れる。

詳しくは👇

【statement】

「写真」という記録媒体が発明される以前、まだ「投影機」としての機能しか持ち合わせていなかった時代から、「カメラ」は絵画をはじめとする美術の文脈に影響を与えてきた。

1839年のダゲレオタイプの登場によってカメラは記録媒体へと発展し、やがて絵画的表現を志向したピクトリアリズムが生まれることで、今度は写真が絵画から影響を受けるようになる。

両者は相互に作用しながら概念を変化させ、現代までその文脈を発展させてきた。
そして現在、生成AI技術の急速な発展によって、写真・絵画・AIは再び互いに影響を及ぼし合う新たな関係性の中に置かれている。

写真が誕生した19世紀以来の大転換とも言える大きな変化が、いま再び起ころうとしている。。

あらゆる存在は独立した実体として存在するのではなく、他者との関係性の中でしか成立し得ない。
芸術分野における新たな表現や概念は、異なる文脈同士の境界が影響し合い融解する瞬間に生まれる。

MAESHINは、この現象を仏教思想における「縁起」や「空」の概念と重ね合わせ、

写真・絵画・AIの境界を、固定されたものとしてではなく、相互作用の中で変化し続ける関係性として捉えている(※)。

その実践として、「存在証明」の象徴である証明写真や肖像画の構図を用いながらも、その作品の多くは情報記録や感情共有といった写真本来の役割や特徴を、視覚的に剥ぎ取る工程を経て制作されている。

これは同時に、生成AIにも絵画にも共通する特徴である「存在の不確かさ」という特徴を作品内に取り込む試みでもある。

支持体には写真用紙ではなく、コテで薄く模られた石膏を用い、その上にプリントを施したのち、さらにテクスチャーを追い込むように石膏を重ねていく。

写真の持つ信憑性や無限の複製性、平面性を無効化し、絵画の持つ物質性と一回性を重ね合わせることで概念の境界を融解させ、現代における新たな美術文脈と表現の可能性を探究している。

※ 註釈

仏教には、万物は常に変化し続け、その環境下で互いに影響し合うことで存在し得るという「縁起」の考え方がある。

互いの関係性と影響の中で成立するということは、あらゆる存在が独立した実体として存在するのではなく、個そのものもまた関係性の中で成立しているということである。

『自我ではなく無我。』

この思想を大乗仏教では「空(くう)」と呼ぶ。